玲紫の大きな独り言

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【OP考察】“赤髪のシャンクス”について考えてみる

いよいよ最終章に入っていき、伏線回収していくということなので、改めて物語のキーとなるシャンクスという人物について、なんとなく疑問に思っていたことを書き出してみようと思う。

物語におけるシャンクスという人物の役割

シャンクスと言えば第1話から登場し、主人公ルフィが海賊に憧れるきっかけとなったと言っていい物語における最重要人物のひとり。
たまーにしか登場しないのに、世間のお嬢さん方から絶大な人気を誇るイケオジ(39)である。
(もしこれで、実は根性ひん曲がった超極悪人でした~展開だったら、全世界から非難轟々とちゃう?)

ルフィの目標は「ワンピースを見つける=海賊王になること」と「立派な海賊になって、シャンクスに麦わら帽子を返すこと」。
ルフィの人生に目的を与え、また、おそらく物語の最終目標となる存在であろう。主人公ルフィの道標であり、最終試練として立ちはだかる(敵対ではなく力試し的な)感じになるのではないだろうか。

とは言え、シャンクスは一体何を目的にして海にいるのか、その辺が謎に包まれているのでこれ以上は何とも言えない。

シャンクスはルフィにゴムゴムの実を“食べられた”のか、“食べさせた”のか

赤髪海賊団の船員ラッキー・ルウ曰く、敵船から奪ってきたという“ゴムゴムの実”。
村の酒場でワイワイやってる間に、また山賊ヒグマとのひと悶着の合間にルフィが口にしまっていたわけだが、果たして、それはシャンクスの過失だったのか、故意だったのか。

- 『ONE PIECE』1巻1話より
ルフィくんの悪魔の実お食事シーン

一応、トラブルに気を取られている隙の不慮の事故っぽいし、食べられたことに動揺しているふうではあるシャンクスさん。

- 『ONE PIECE』1巻1話より

これが演技だったとしたら相当な役者だね。
というか、酒場にそれがあるということは、後生大事に持ち歩いてたんだね悪魔の実を。
シャンクスが“ゴムゴムの実”の真実を知っていたのは確実だけど、食べられたのかどうかのかはまだ判らない。

シャンクスはなぜ片腕を失ったのか

ワノ国編で明らかになったゴムゴムの実の入手先。ラッキー・ルウの言っていた敵船というのが、CP9の護送する政府の船ということが明らかになったわけだが。
CP9の護送船を襲い、お宝を奪い取れるほどなのだから、当時から相当な実力なのは間違いない。
そんな海賊団のボスが、なぜグランドラインでもない“東の海”の1島近海の海獣ごときに腕を食いちぎられてしまったのか。私的最大の謎である。
ひと睨みで海獣を退けてしまう辺り、当時からすでに覇王色の覇気使いと思われるのだが……。

実は悪魔の実の能力者で、本来の力を発揮できなかった?

結論から言えば、溺れてはなかったので、この線は薄そう。
カナヅチは海賊になれないってルフィに対しても散々煽ってたし。
(ちなみにルフィはゴムゴムの実を食べる前からカナヅチ)

丸腰だったので対抗する術がなかった?

シャンクスの武器は「グリフォン」という剣。頂上戦争を止めにやって来たときも、赤犬の攻撃を剣で受けて止めていたシャンクス。
海に飛び込む際に剣は置いてきたのかもしれない。
肉弾戦タイプではないということで、海獣の攻撃を防ぐことができず、腕を食われてしまったのだろうか。(武装色の覇気が仕事していないことにはあえて触れない)
……そう考えるとちょっとダサいので、できればこの理由ではないことを祈る。

わざと(あえて)の線

- 『ONE PIECE』434話より

素直に考えると、ルフィに海の過酷さを身をもって知らしめるため。生半可な気持ちで海に出るなよという教訓を与えるためか。
裏があるとしたら、言葉は悪いが、“ゴムゴムの実”の能力者になったルフィに恩を着せるため? シャンクスには将来何らかの目的があり、その時のために自分という存在をルフィの中に刻んでおくためか。
だからルフィに麦わら帽子を託して、“強くなって再会”を約束させた?

どうしても陰謀論に持って行きたくなるが、シャンクスがルフィを気に入ったから、という部分は根底にあって欲しいと思う。

シャンクスの目的とは

そもそも、悪魔の実をたまたま手に入れたわけではなく敵船から奪ってまで手に入れたり、“東の海”に1年もいたり、シャンクス率いる赤髪海賊団の目的は何だったのだろうか。

“ヒトヒトの実 幻獣種 モデル・ニカ”を奪い取った理由

わざわざ世界政府に喧嘩を売ってまで手に入れた“ヒトヒトの実 幻獣種 モデル・ニカ”。
ドフラミンゴがオペオペの実を、ティーチがヤミヤミの実を、サボがメラメラの実を欲したように、シャンクスもこの実をターゲットとして手に入れたかったのだろうか。
奪った後、誰も食べずに保管していたところを見ると、仲間うちで食べるつもりはなかったようだ。
ということは、“誰か”に食べさせることを目的としていたのだろうか。もしくは、取引の材料とか?
(仲間内で誰が食べるか悩んでいるうちにルフィに食べられたとしたら、船員みんなヌケ作過ぎる)

フーシャ村を拠点として約1年“東の海”にいた理由

“ヒトヒトの実 幻獣種 モデル・ニカ”を奪い取った後、赤髪海賊団は1年もフーシャ村を拠点にして航海していたようだけど、何を目的にしていたのだろうか。
世界政府から身を隠していたのだとしても、ゴア王国はガープさんの故郷だし、村長から通報される可能性も無きにしもあらず。身を隠すのが目的ならどっか無人島にいたほうがずっといい。
それ以外の目的が“東の海”にあったのか。

ジョイボーイを探していた?

あーだこーだと色々思考を巡らせてみた結果、あることに思い当たった。
“ヒトヒトの実 幻獣種 モデル・ニカ”を食べて覚醒した者=ジョイボーイの再来となるなら、そのジョイボーイとなり得る者にその実を食べさせたかったのではないか。

シャンクスはロジャー海賊団の見習いとしてラフテル直前までの旅に同行していたし、ラフテルから帰ってきたロジャーとも合流しているので、真相を知っていてもまあおかしくはない。
ということで、ジョイボーイと人物を探していたという可能性はあるだろうか。

とすれば、そのジョイボーイ候補者は誰だったのか。
普通に考えれば、有力候補はロジャーの息子。

- 『ONE PIECE』968話より

(ロジャーに子供ができるのは船を降りた後なので、シャンクスがどうやってロジャーの息子の存在を知ったのかは謎だけど)ロジャーの息子の存在を知り、ロジャーの故郷でもあり最期の地でもあるローグタウンのある“東の海”にやって来て、息子を探していたのだろうか。
そしてエースに出会う前に、ルフィにゴムゴムの実を食べられてしまった。
もしくは、シャンクスがロジャーの息子の名前を知らず、ガープに託されたことだけを知っていたなら、“東の海”で出会ったモンキー・D・ルフィと名乗る少年を、ロジャーの息子と勘違いしたという可能性もある?(年齢の矛盾はあるけど)
もしシャンクスが「ジョイボーイ=ロジャーの息子」と考えていたのなら、彼にとってルフィがジョイボーイとなったのは、結果論でしかないのか??

何にせよ、シャンクスと五老星の関係など謎はまだまだ多数あるので、最終章が楽しみだ。
(FILM RED は観に行く予定がないので、大人しく地上波かネット配信か、待つことにします。)