玲紫の大きな独り言

ただいたずらに過ぎていく毎日を意味のあるものにしたい(願望)ためのブログ。暇があればYouTube&漫画&ゲームなインドア独女。

【OP考察】ユースタス・キッドについて考える

キッドの初登場は、麦わらの一味が初めて訪れたシャボンディ諸島にて。
後に“最悪の世代”と称される超新星が勢揃いしていた。

海軍に囲まれたヒューマンオークション会場から脱出するときにはルフィとローと共闘したキッド。
海賊同士、完全に敵対するのではなく協力関係にもなり得るのかと(ちょっと言い合いしてるけど)、当時はなかなかの胸熱展開だった。

『ONE PIECE』52巻 504話より

この2年後ルフィとローは同盟関係にあったが、ワノ国で同じ地を踏んだキッドを加え、船長3人の共闘が再び実現した。

おそらく最終章でもルフィ・ローと肩を並べて共闘するであろう(希望的観測)キッドについて、色々思うところや疑問点があるので、まとめていく。

キッドに注目する理由

キッドの立ち位置

シャボンディ諸島での初登場では、そこに集まった「11人の超新星」の中で唯一“ルフィより懸賞金が高い”という印象付けから始まった。
ルフィより懸賞金が高い理由付けとしては、民間人に多大な被害を与えているから……とされているが、七武海のひとりとエニエス・ロビーを落としたルフィより上というのはそれなりのインパクトがあった。

11人の超新星の懸賞金額
・ユースタス・“キャプテン” キッド (21)…… 3億1500万ベリー
・“麦わら” モンキー・D・ルフィ(17) …… 3億ベリー
・“魔術師” バジル・ホーキンス(29) …… 2億4900万ベリー
・“赤旗” X・ドレーク(31) …… 2億2200万ベリー
・“死の外科医” トラファルガー・ロー(24) …… 2億ベリー
・“海鳴り” スクラッチメン・アプー(29) …… 1億9800万ベリー
・“殺戮武人” キラー(25) …… 1億6200万ベリー
・“大喰らい” ジュエリー・ボニー(22推定) …… 1億4000万ベリー
・カポネ・“ギャング” ベッジ(40) …… 1億3800万ベリー
・“海賊狩り” ロロノア・ゾロ(19) …… 1億2000万ベリー
・“怪僧” ウルージ(45) …… 1億800万ベリー

ルフィ・キッド・ローの共闘

決して仲が良いということではないが目的のためには協力関係を築ける人物として、「超新星」の中でもキッドとローは一目置かれる存在となった。
超新星の顔ぶれはほぼ船長だが、主人公の海賊団に所属するゾロを除いて、船員がランクインしているのはキッド海賊団からのみ。
そういう点から見ても、キッド(海賊団)は、最終的な物語の中核にねじ込まれてくる匂いを感じている。まさかワノ国だけで終わるまい。

一足先に大きな存在感を放ったロー。
ローが頂上戦争からルフィを逃がす手助けしてくれたことから始まり、パンクハザードから同盟を結んでワノ国まで行動を共にしたことによって、最悪の世代の中で最も人気を博し、キッドより一歩も二歩もリードする存在となった。
さらには実は“D”の隠し名を持つことが判明したローは、確実に最終章に再登場すること待ったなしだろう。

主人公のルフィは言わずもがな、ローの存在が大きくなることで必然的に気になってくるのは、やはりシャボンディ・ワノ国で肩を並べたキッドの存在だ。
ワンピースを追い、空白の100年の謎を解き明かす存在としてルフィ・ロー・キッドの海賊団があるとするなら、きっとキッドにもまだ明かされていない秘密や出来事が今後出てくるのではないだろうか。

個人的に期待しているのは、Dの名を明らかにしているルフィ、隠しつつDの名を持つロー、“本人は知らないけど実はDの一族だったキッド”……みたいな3すくみだったら面白いなと。
まあ、なんの根拠もない勝手な期待である。ハイ。

キッドについての疑問

キッド×アプー×ホーキンスによる海賊同盟の報道のタイミング

パンクハザードでルフィ&ローが戦っている時、キッドのアジトにて同盟を結成したキッド・アプー・ホーキンス。
同盟結成してから実際に活動する前にカイドウが現れて即解体しているはずだが、なぜかニュース・クーが持ってきた新聞にて同盟の存在が報じられていた。
ちょっと時系列がこんがらがっていたので、その辺を確認がてら読み返してみた。

同盟結成当日
パンクハザードでルフィ&ローが戦っている時分、キッド海賊団のアジトへオンエア海賊団・ホーキンス海賊団が集結。3海賊団での同盟誕生。
同盟結成翌日
麦わらの一味ドレスローザ到着前(早朝)、新聞に「ロー&麦わらの一味海賊同盟」掲載と同時に、「キッド×アプー×ホーキンス海賊同盟」もフリーライター“アブサ”の記事によって報じられる。(キッドアジトからスリラーバーク(船)が去っていくシーンあり)
夕方頃?、お食事会(作戦会議)中にルフィ&ローのドフラミンゴ討伐の知らせ(号外)を受けるキッドたち。自分たちの標的は「四皇」“赤髪のシャンクス”であることを確認し合う。
同盟結成3日目
ドフラミンゴ討伐「翌日」のぐるわらの一味サイドの描写時系の続きで、キッド海賊団アジト上空からカイドウが降ってくるのが描かれている。
この後ホーキンスはカイドウの傘下に、キッドはカイドウに挑んだ末鬼ヶ島に投獄される。(アプーはすでにカイドウの傘下だった)

という感じで、どういうわけか3海賊団集結の情報を聞きつけたフリーライター“アブサ”がこっそりやって来て聞き耳を立てて情報を得ていた。そしてアブサは運良くカイドウと遭遇する前に撤退していた、という流れだった。
能力を活かして潜入取材し、記事を書いて生計を立てていたんですねアブサロムさん。
それにしても、降って湧いた災難だが、同盟期間3日って短すぎィ。

キッドが左腕をなくしたのはいつなのか

そもそも、キッドたちは四皇に挑む標的としてなぜシャンクスを選んだのだろうか。四皇の中で一番年齢が若かったから、チャンスがあると思った?
ワノ国兎丼の囚人採掘場で、キッドは左腕をなくした真相についてこう語っている。

おれはビッグ・マムの首を狙ったことはねェ
「将星」って幹部をひとり手負いにして奪うべきものを奪い去っただけだ!
この左手はその前の「赤髪海賊団」との抗争で失ってた - 『ONE PIECE』92巻 928話より

初見では、予定通り海賊同盟でシャンクスに挑んだのかと思ってたけど、よくよく考えてみるとそうじゃなかった。
前述した時系列では、アプー・ホーキンスとの同盟で赤髪海賊団に挑んだ形跡はない。
さらに、赤髪海賊団との抗争は、ビッグマム海賊団の将星を討つ前ということなので、片腕をなくしてから四将星のひとりを倒したということなのね。根性だね。まあ実際には腕があってもなくても戦い方(能力による腕強化)は同じだから支障は実質ないのだろうね?
それにしても、「奪うべきもの」って何だったのかなぁ。
ちなみにキッドvs四将星の戦いは、麦わらの一味が魚人島を救った直後にお菓子を回収しにきたタマゴ男爵が言っていた「数日前にキッドに傘下の船を2隻沈められた」こととイコールで良いのかな?
そうであるなら、頂上戦争以降~麦わらの一味再集合の2年の間で赤髪海賊団とやり合ったのだろう。
そういうわけで、キッドは一度シャンクスに破れて片腕を失い、改めて挑戦するために同盟を組んだ、という経緯のようだ。

キッドとシャンクスの共通項

赤髪海賊団との抗争で左腕をなくしたキッド。
ちなみに、腕ばかりに注目しがちだけど、顔に傷も増えてるんだよね(これも赤髪海賊団関連なのかは不明)。
キッド海賊団と赤髪海賊団の抗争とは、果たしてどういう経緯で、どんな戦いだったのだろうか。ものすごく気になるところである。
シャンクスが「俺とお揃いにしてやるぜー」とキッドの腕を切り落としたのだろうか。はたまたキッドの腕を切り取って自分の義手にしたとか。

冗談はさておき、そもそもキッドは「赤髪海賊団との抗争で失った」と言うに留め、「シャンクスに斬られた」とは言っていない。
そんな言い方をしたということは、シャンクスではなく、赤髪海賊団に所属する誰か、なのか。

それにしても、シャンクスと同じく左腕を失い、シャンクスと同じく左目あたりに傷を負い、シャンクスと同じく赤い髪。
うーん、なんとなく気になる共通項……。
キッドさん、絶対に何かあるよね。超重要人物の匂いがプンプンするよ。
最終章が楽しみだよ。