テレビCMのフレーズや歌などが頭の中でループして離れない現象は、誰もが一度は経験しているだろう。
それとは別で、自分でも特に見たり聞いたりした覚えのない、さらにはその意味さえも知らない単語が、ふと頭の中で一時的に反芻されるという現象が度々私に訪れる。
特に朝の身支度(スキンケアやメイク)をしているときや、シャワーを浴びている最中などにそれがよく起こる。
私の場合、カタカナ語に多いような気がしている。
ふと頭の中に浮かぶ単語があり、人名なのか地名なのか、何かを表す言葉なのか。
その意味も使いどころも判らない。
やがて家を出るなど別のことに意識が向くまで、その単語が頭の中で反芻されるのは続く。
一度意識が逸れてしまうと、その単語はもはや思い出せなくもなる。
まるで泡沫の夢のようだ。
この現象を不思議に思い、メモをして後で意味を調べようか…とも思うのだが、何せ朝の身支度中はスマホに手を伸ばす余裕がない。
それらは私にとって意義を持たない言葉なので、後から「さっき頭に思い浮かんだ単語は何だったっけ…」と思い出そうとしても一向に蘇ってこない。
これまであらゆる言葉が頭の中に訪れては消えていった。
一体この現象は何なのか。
その単語は何を意味するものなのか。
私にとって何か意味を成すものなのか。
これが天啓とか、その日のラッキーワードとかなら面白いが、何せ日常会話に取り入れられる要素もなかなかなさそうな気はしている。
今日はついにその単語をメモし、駅のホームで電車を待つ間に意味を調べたので、ひとつ紹介する。
ペシミスト -(pessimist)
1.物事を悲観的に捉えがちの人。悲観論者。
2.この世が嫌いな人。この世に生きるほどの価値はない、という思想の人。厭世家。
……はて?
最近見た漫画・小説、アニメ・ドラマ、ニュース・SNS等々、まったく目にも耳にもした覚えも思い当たるところもない。
この単語は一体どこから私の頭の中へやってきたのだろうか。
かつて大学受験をした頃、勤しんで暗記した中に含まれていたのだろうか。
自慢じゃないが、あの頃私の英単語の語彙ははっきり言って中学生レベルだっただろう。
潜在的に覚えていたのだろうか。
その可能性は低そうだが。
このように、自分では認知していないはずの単語がふと頭に現れるのだ。
せっかくだからこの機会に、これからも同じようなことがあればメモすることにチャレンジしてみようと思う。